1997年7月31日台湾・台中市出身。デビュー作「子供はあなたの所有物じゃない」‐第2話「ネコの子」(18)で第54回金鐘奨ミニシリーズ部門の最優秀新人俳優賞にノミネートされる。2021年には台北映画祭の「スーパーノヴァ」賞を受賞した。その後、舞台や映画出演のほか、雑誌や広告のモデルとしても活躍。これまでの主なTVシリーズ出演作は「悪との距離」(19)、「額外旅程 (英題:Bonus Trip)」(22)、「鬼之執行長 (英題:Trick or Love)」(23)、映画出演作に『俺の中の奴ら (原題:複身犯)』(21)、『ウソつきな僕が君を好きなのは』(25)など。本作『ピアス 刺心』で初主演を務め、ローマ・アジア映画祭最優秀男優賞を受賞、同年の第27回台北映画賞で最優秀新人男優賞にノミネートされた。
ツァオ・ヨウニン
| 曹佑寧 |
ジーハン
1994年4月24日台湾・台北市出身。小学生の時から野球を始め、2012年にAAA世界野球選手権のチャイニーズタイペイ代表に選ばれるなど野球選手として活躍する。2013年、映画『KANO-1931海の向こうの甲子園』のエースピッチャー・呉明捷役で俳優デビューを飾り、同作の演技で2014年の台北映画祭で助演男優賞を受賞、第51回金馬奨では最優秀新人俳優賞にノミネートされた。2016年に野球選手を引退し、芸能活動に専念。これまでの主な出演作には、TVシリーズ「人際關係事務所 (英題:Befriend)」(18)、「極道千金 (英題:Triad Princess)」(19)、「華麗計程車行 (英題:A Wonderful Journey)」(24)、映画『可不可以, 你也剛好喜歡我 (英題:Do You Love Me As I Love You)』(20)、『スリングショット』(21)、『夏のレモングラス』(24)などがある。
シンガポールで生まれ育ち、5年間にわたりシンガポールのフェンシング国家代表として活躍する。2010年の広州アジア競技大会を最後に現役を引退し、子どもの頃からの夢だった映画作りの道へ進む。2018年、ニューヨークのコロンビア大学で映画監督専攻のMFA(芸術学修士)を取得。短編2作目の『Freeze』は、2016年のクレルモン=フェラン国際短編映画祭でプレミアされ、その後、金馬奨(台湾)、釜山国際短編映画祭(韓国)、ブリュッセル国際短編映画祭(ベルギー)、オーデンセ国際映画祭(デンマーク)、シンガポール国際映画祭をはじめ世界70以上の映画祭で上映された。
これまでに、シンガポール国際映画祭による東南アジアの若手映画作家を支援するプロジェクト「New Waves: Emerging Voices of Southeast Asia director showcase」(2017年)と「Southeast Asian Film Lab」(2018年)に選出され、2019年にはフランスを拠点とする国際的な映画脚本育成プロジェクト「Less is More」に参加。
長編デビュー作となる本作は、フェンシングを題材に、自閉症の兄との関係から物語の着想を得て制作された。葛藤を抱えた子ども時代を過ごしながらも、家族を深く愛する自身の想いが作品に繰り返し問いを投げかける——「愛とは何か?」